ペットが食べるフードについて ②
飲食店とか小売店、業態でいろいろ差はあると思うのですが、『原価三割』という考え方があるようです。
販売価格に対して材料費は30%以下に抑えないと、ほかの人件費、光熱費、設備費等々の費用を差し引くと利益が出ないということ。
実際には、加工されていない原材料費は1割くらいじゃないと、かなり厳しい状況もあるのだとか。
私はフードメーカーさんや、卸の業者さんからドッグフードを販売価格よりも安い卸値で購入します。
卸の業者さんであれば、私に卸した金額よりも安い価格で仕入れます。まあ当然のことです。
そうすると、そこまでのところでも、本来飼い主さんが購入する金額の半額くらいの価値になるのでしょうか。
その半額の価値の商品は、工場で作られているのであれば、工場を作る費用、稼働させる費用、従業員の給与、広告宣伝費、例えば海外からくるフードであれば遠路はるばる海を渡る輸送費などなどが、その費用に乗っかっています。
パッケージだってタダではできません。
そういうものを差し引いていくと、フードの原材料費って、いったいいくらなのでしょう???
これは、ペットのフードだけではなく、人の食品にも同じことが言えますけどね。
で、たとえば原価3割を当てはめたとすると、
1kg1000円のフード×30% →→ 材料費300円
1kg3000円のフード×30% →→ 材料費900円
うちのるいちゃんは体重3.5kgのちびっこなので、1kgのドライフードがあれば10日分くらいのご飯になります。
材料費300円で1日分が30円
材料費900円で1日分が90円
さて、この費用でるいちゃんの1日分のご飯を作ってみましょう。
業務スーパーや激安ショップを利用して材料を調達したとしても、さすがに30円で作れるものって???
例えば鶏肉1枚300円で買ってきて、それを10等分して、その1かけらが1日分・・。え~。そんなの可哀そう。。
(900円分の食材をいろいろ購入して30等分してもいいわけですが・・)
そもそも市販で販売されているお値打ちなドッグフードは、気持ち悪いくらい安いんです。
これが常識化されています。
知り合いの獣医師で、食の意識がとても高い先生がいて、自分で考える理想的なドッグフードを商品化できないかと業者さんと相談したことがあるそうなのですが、材料を厳選していくと、とてもじゃないけど現実的な価格では商品化ができない、という結論になったそうです。
なので、価格の高いフードがすべて素晴らしいとは言いませんが、価格の安いフードは『それなりの理由』が存在することになります。
でも、価格がどうあれ材料がどうあれ、ペットフードは『総合栄養食』とうたってあれば、栄養バランスが取れていて、犬や猫には万能の良い食品なのでは?という疑問がでます。
次は『総合栄養食』っていったい何??という話を書きます。
☆余談です
我が家は毎日目玉焼きとソーセージを2本食べています。
何年か前に、毎日ソーセージを食べていると大腸がんのリスクが上がる、という記事がネットであったので、これは添加物の問題なのかなと考え、大手メーカーのソーセージではなく、無添加、手作りのソーセージをネットで探してみました。
すると、1本100円くらいが相場。
我が家は夫婦2人なので、2本×2人分=4本を毎日消費しますので、朝のソーセージ代だけで400円、一か月で12000円!
さすがに朝ごはんにこの費用はかけられません。
・・・ということで、なんとソーセージを作る器械を購入し、我が家は自分で作っています(変なところで凝り性です)。
2kgのひき肉を買ってきて、まとめて作って冷凍保存すると1か月分くらいになります。
挽き肉を捏ねて、
羊腸に詰めて、
ボイルして、
乾かして、一本づつに切り離して、
パックに詰めて冷凍保存。
相当な手間です。。。
コストコで2kgのひき肉を買ってくるとお値打ちですが、知多半島には”知多豚”というブランド肉があり、それが脂が甘くて超~美味しい。
せっかくなら美味しいものを食べたいので、ちょっと奮発して、知多豚のひき肉で作っても、羊腸代やスパイス代を含めても1本100円で買うよりも半額くらいでできます。
加工食品って手間がかかりますから、素材の料金より高くなって当然なんです。
いままでソーセージやベーコンは使い勝手のいいお値打ちな食材かと思っていましたが、自分で作ってみて、いかに手間のかかるものかと痛感。。。