一日の大半を、犬や猫は横になって過ごします。
特にシニア期に入ると、睡眠や休息の時間はさらに長くなります。
そのとき体を支えているのが、寝床の硬さです。
硬すぎる床では、肩や腰、肘などの骨が出ている部分に圧が集中します。
血流が妨げられると、筋肉の回復が遅れ、関節のこわばりも強くなります。
反対に、柔らかすぎる寝床では体が沈み込み、
寝返りが打ちにくくなり、かえって筋肉に負担がかかることもあります。
大切なのは、
体が自然な姿勢で支えられ、圧が分散されること。
特に関節炎や後ろ足の筋力低下がある子では、
寝起きの動きやすさが寝床の質で大きく変わります。
「朝いちばんの一歩」が重たくなってきたら、
まず環境を見直してみるのも一つの方法です。
治療だけが回復を支えるのではありません。
休んでいる時間の質も、体を整える大切な要素です。
寝床は、ただ眠る場所ではなく、
体を立て直すための“回復の場”なのです。