フローリングの上で、
少し足を開きながら立っている姿を見たことはありませんか。
犬は本来、滑らない地面で踏ん張ることで、
自然に筋肉を使い、関節を安定させています。
ところが室内の滑りやすい床では、
無意識のうちに余分な力がかかります。
踏ん張れない → 動きが小さくなる → 筋肉が落ちる。
この流れは、とても静かに進みます。
特に後ろ足の筋肉は、
加齢とともに落ちやすい部位です。
滑る環境では「転ばないようにすること」が優先され、
結果として活動量そのものが減っていきます。
動かない時間が増えることは、
筋肉量の低下だけでなく、血流や代謝の低下にもつながります。
それが、いわゆる“老け込み”を早める原因のひとつになります。
老化は年齢だけで決まるものではありません。
毎日どんな床の上で暮らしているかも、
体にとっては大きな要素です。
環境を整えることは、
特別な治療ではありません。
けれど、未来の動きやすさを守るための、
とても大切な土台になります。