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お店を作るんです その5

昨日、店舗の上棟式がありました。

 

凄いですね、1日で骨組みと屋根まで上がってしまうなんて。

大工さんの仕事にあっぱれ!です。

 

このお店の構想は1年以上前からあったものなのですが、こうして建物が建ちあがっていく姿を見ると、正直ちょっとビビります(笑)。

 

お店の名前は
『ちゃこーるぐれい』と言います。

チャコールグレイ?灰色?
いえいえ、色は全く関係ありません。

私は大学の頃から2匹の猫を飼っていたのですが、その子たちの名前が『ちゃこ』と『ぐれ』だったんです。

向かって左が『ちゃこ』。右側が『ぐれ』

今の動物病院が我が家の『るいちゃん』から“るい動物病院”ですから、ちゃこもぐれも、もう天国にいっちゃったけど私にとって大切な我が子達、せっかくなら差別なく自分のお店の名前に使えないかなと思ったら“ピンときた!”感じ(笑)。
ネーミングセンスがないだけかもしれませんけどね。

ちなみに

『ちゃこ』はチャトラなので『ちゃこ』

『ぐれ』はグレーっぽい毛色だったので『ぐれ』

『るい』はおうちに来た時、涙やけが結構ひどかったので『るい(涙)』

・・・ほんと、ネーミングセンスがありません(;^ω^)

 

◆◆スタッフを募集しています◆◆

普通のお店の”店番”とは違い、私がほとんどいない中、そのコンセプトを理解してお店を切り盛りしてもらわないといけないので大変かと思いますが、こういうことが好きな方ならとてもやりがいのある面白い職場ではないかと勝手に思っています。
従業員的にはオーナーがいないほうが気楽な部分もありますし・・・(苦笑)。
現在更新を予定しているこのブログを読んでいただいて、共感していただける方がいいなと思ってるので、興味がありましたら、るい動物病院に直接お電話いただくか、HPの問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

勤務地:常滑市森西町1-103-1
就業時間:9時45分~13時30分(3時間45分)
     13時30分~18時15分(4時間45分)シフト制
     もしくは
     9時45分~18時15分(実働7時間45分:休憩45分)
     午前のシフト希望の場合は土日出勤が可能な方。
定休日:月曜日
給与:時給1000円~(昇給あり)
交通費:補助あり  
勤務は4月からになりますが、4月は開店準備及び研修のため出勤日が少なくなります。
水曜午後・日曜は研修及びプレオープン予定のため、できるだけ出勤していただくこと、5月3日開店予定のため、3-6日はできるだけすべて出勤していただけることを希望します。

他、詳しい条件はお問い合わせください

 

※2月15日追記
店舗スタッフ、無事に決定いたしました。

お店を作るんです その4

往診をしていて感じることは、シニア期のケアについて気にされている飼い主さんはとても多いのに、老化は病気ではないことから、獣医学的な立場で“治療””医療“として取り組めること、提案できることがとても少ないということです。
そして、シニア期のケアや介護やリハビリといった分野は『医療行為』とは少し離れるため、獣医師ではなく、動物看護師が担うことが多いようで、こういった関係のセミナーは獣医師対象よりも動物看護師を対象としているのが多いという現状。
どんどん進歩してきている獣医療に対応していこうと思うと、獣医師の役割と動物看護師の役割分担として仕方ないことなのかもしれません。

そういったことを飼い主さんも理解している(諦めている?)のか、明らかに病的な状態にならなければ動物病院に来院されない方のほうが多いのでは、と思います。来院のストレスもかかりますからね。

なので、実はシニア期のケアや介護については、獣医療としてはとても弱いジャンルではないかと思っています。

動物の介護に関する教科書という形ではほとんどありませんので、なんらかのガイドラインとして一定の決まりごとがありません。
最初に書きましたが、寝たきりで床ずれになって皮膚に穴が開けば、獣医師は『治療』しますが、いかにして快適に過ごせる空間を作るかについては、その程度や環境に個人差がありますので、なかなかうまい提案をしてもらえない。

 

とくに老齢期の介護。

介護用のマットや快適に過ごすためのさまざまな製品が世の中にはあるのですが、普通のペットショップさんでは目にする機会が少ないですし、たまたま介護に力を入れている動物病院がかかりつけ医であれば得られる情報は多いかもしれませんが、まだまだ一般的ではない。
また飼い主目線でいうと、ペットの老化は急激にあっという間に進みますので、介護が必要になる状態は突然にやってきますので、考える余裕がなくなります。

 

日頃からネットで情報収集したりペットのコミュニティに所属して情報交換していればいいのですが、大半の飼い主さんはそうではない。
なのでご自身の判断でいろいろケアをしますが、うまくいってないケースに多く遭遇します。
そこで適切なアドバイスをすると、とても過ごしやすくなる場合があります。
ただ、私自身も介護用品をたくさん在庫として取り揃えていませんし、往診車ではすべてを持ち歩けませんので、『ごめんなさい、こういう製品があるのでネットで探して買ってください』という話になってしまいます。
今はネットでボタン1つで簡単に購入できますから便利な時代なのですが、こういった製品はイイものですが安くはない。1万円以上する介護マットを、実物を見ることなく私の言葉を信じて買ってもらう。それが今の私の往診の現状です。
マット以外にもいろいろな対策があるのですが、その1つ1つを実際に触れて確認してから購入できればこんな安心なことはないだろうなと常々思っていたんです。

 

なので介護用品は少し力を入れて揃えようと思っています。

 

今は必要がなくても、ペットが長生きすれば必ず老いと向かい合う時期がやってきますので、予め1つの情報として知っておいてもらえれば、いざというときに困らなくて済むかなと思って。

そして、シニア期に適したサプリメントや快適に過ごすためのセルフケアの機器も世の中にはいろいろありますから、そういった提案も併せて行えればと思っています。

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お店を作るんです その3

総合栄養食は決してパーフェクトフードではないんです。
どちらかというと、栄養欠乏症にならない最低限の栄養素が全て入っている食事。
人の食事で『バランス栄養食』とうたっている○○―メイトはあっても、『総合栄養食』とうたっているものはありませんよね。さまざまな食が溢れているご時世にも関わらず。
なぜかって、すべての人にとってのパーフェクトバランスは存在しないからです。必要な栄養素には個人差がとても大きいからです。
人にとってのパーフェクトバランスが存在しないのに、犬や猫のパーフェクトバランスが存在するはずがない、と私は考えています。

なので、ドッグフードを与えようと、人の食べているもので手作り食を作ろうと、最終的にはそれは飼い主さんの意思で自由に考えればいいと私は思います。

“獣医師“という肩書の専門家が”食事“について話すと、飼い主さんは『ではどのメーカーのフードが一番いいのか』と聞いてきます。
普段自分が食べている食事、栄養士の指導を受けて毎食作っているわけではないですよね。
食材を買いに行くのに、どこのスーパーがいいのか、無農薬野菜ならどの農家のものがいいのか、そんなことは指導されることではなく、ご自身で決めてますよね。
そもそも世の中に一番良いフードなんて存在しません。

専門家に頼りたいという気持ちはとても分かるのですが、残念ながら動物にとって本当に正しい”栄養学”はまだ存在しないので、獣医師に模範解答を求めるのは無理だし、申し訳ないけれど、ペットのための手作り食の本や各種セミナーなどは、あくまで”その筆者や講師が考える正しい栄養学”だと思って、参考意見として捉えてご自身で考えてください。

人の食べているお肉をトッピングしてもいいですよ、というと、『何グラムならあげてもいいのか』と聞かれます。
そんなことわかりません。その子その子で違います、適量です。
だって、普段おやつであげているジャーキーやチーズ、人が食べるために向いたリンゴ一切れをワンコにあげるとき、おかずのから揚げをワンコにおすそ分けするとき、いちいちグラムを量ってあげてますか?という話です。

 

そもそも、何を食べても現代の食生活ではペットも人も栄養不足なんです。正確には栄養素の不足です。
野菜も肉も、大量生産する必要性から化成肥料や配合飼料を用いますので、その素材が成長する土壌の栄養が偏っています。キャベツもニンジンも、牛も豚も鶏卵も、土壌の栄養・食べたものの栄養から作られます。
昔の食材と比較すると間違いなく栄養素が品粗なんです。
現代は生きていくためのエネルギー、カロリーは取れていても必要な栄養素がなんらか不足していると思っています。

それでも、なにも問題なく生活している(と思っている)人が大半でしょうから、気にならなければそれでいいと思いますし、気になるようならなにか足し算すればいいんです。
健康のためにと青汁を飲む人もいれば、健康のためにとプロテインを飲む人もいる、そんな感じです。
糖質制限が良いとい人がいれば、玄米採食が良いという人がいる。
マクロビが良いという人もいれば、東洋医学の食養生の考え方が大切だという人もいる。
人それぞれ、ペットそれぞれに考えて納得することを行えばいいんだと思います。

 

今はペットも健康志向からプレミアムなドッグフードがたくさん出てくるようになりましたので、私も把握しきれませんので、どのメーカーが信頼できるかわかりませんから、お付き合いのある会社さんのフードこそ置きますが、そのメーカーさんが素晴らしい、パーフェクトだとは全く思っていません。
ただ、フードのラベルの読みかた、食についての考え方をお伝えすることができれば、あとは人の食材を買うときにどこのスーパーの野菜を買うのか、産直で有機野菜を選ぶのかと同じように、飼い主さんがご自身の判断で決められればいいと思っています。

 

そんなふうに飼い主自身で考えていただく際に参考になるような食の提案ができればいいな、と思っています。

 

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お店を作るんです その2

そんな代替医療を勉強していく中で、使い始めたのがサプリメント。
サプリメントなんて馬鹿にしていましたが、質の良いサプリメントを必要な場面で適切に使うと、びっくりするような効果が出るんです。

 

これもかなりびっくりでした。

例えば信頼のおけるサプリメントを使うと、足取りおぼつかない老犬がルンルンで散歩にいけるようになったり、毛が貧相になったワンコに使うとワサワサ毛が生えてきたり。
慢性的な皮膚病で皮膚がゴワゴワしているワンコに通常の薬物療法に加えてサプリを飲ませると皮膚が柔らかくなって、抗生剤や痒み止めの内服から減薬できたり離脱できたり。
なんとなく気休めだよなーと思っていたコンドロイチンやグルコサミンも良質のものを選べばちゃんと変化がでるし。

 

これらももちろん個人差がありますから、すごく効くケースと思ったように効かないケースもあります。
しかし、我が子のためにと一生懸命サプリメントを探して、ネットのレビューや知人の情報を頼りにあれやこれやと机一杯埋めてしまうほど飲ませていることを考えたら、もう少し効率よく・・というか、無駄のない飲ませ方をしてもらえると思うんですよね。

 

サプリメントや栄養機能性食品などは、それぞれの開発には理由があり、狙いがあります。
まったく効果のない素材は淘汰されるでしょうから、生き残っている製品にはそれなりの理由があり、それを理解してどういった作用を狙うのか考えて与えれば、うまく当たる子はびっくりするくらいうまくいきます。
薬事法の関係が合ってサプリメントは明確な効能がうたえないこともあり、なんとなく抽象的な表現や、反対に注目を得るために目を引くようなタイトルがおどるので余計に怪しくなってしまうので、これはもったいないよな、と思っています。
なんとか法に触れない範囲でうまくその利用法を伝えていければ、、、と思っているのですが。

 

そして、私が目からウロコが落ちるほどの衝撃を受けたのが『栄養』。これが4つめ。

往診診療をしていると、『食事』のことを聞かれる機会が増えるんです。

 

犬や猫は『総合栄養食』と明記されているフードとお水をあげていれば大丈夫。
人の食べているものは、あまりあげてはいけませんよ。

獣医師にそんなふうに指導されたことはありませんか?

私もそう指導する獣医師の一人でした。なんとなくそのように教わってきたので。
じゃあ、そのように指導しながらも、どうして『総合栄養食』が素晴らしいのか、果たして人の食べているものは、本当に犬や猫にとっては与えてはいけないものなのか、ちゃんと答えられる獣医師はいったいどれだけいるのでしょう。

申し訳ないですが、私もちゃんと答えられないかもしれない。。

 

比較統合医療学会という獣医の学会で統合医療栄養学セミナーという、獣医師向けの手作り食を含めた栄養についてのセミナーがありました。
アメリカでホリスティック栄養学を学ばれた先生から指導していただく4回シリーズのセミナー。
2回目の投稿で書いたように、私は『ホリスティック』という言葉に胡散臭さを感じていましたから(笑)、いかがなものかと思いつつも、手作り食とまではいなくても食について興味がある飼い主さんが多いことと、その疑問にきちんと答えられない自分がいるので、情報として頭に入れておくことは必要かなと思って。

最初の1回目の講義は、なんとなくモヤモヤが残り半信半疑な思いで帰ってきたのを覚えています。
その後、ペットの食についてや、人の食についていろいろと書籍を読み漁るうちに、『食べるもの』というものがいかに大切なことなのか真剣に考えるようになり、今までの総合栄養食信仰(?)が崩れたんです。
これは本当に目からウロコがぼろぼろと落ちていきました。
このセミナーを受ける機会がなければ、今の私の考え方は存在しないと言えるくらい。

 

一言お断りしておきますが、決して総合栄養食を全否定しているわけではありません。
偏った手作り食になるくらいならドッグフードのほうが有益だと思っています。
ワンコだから“ささみ”と“キャベツ”と“ブロッコリー”と”ニンジン“・・・みたいな。
ワンコのために手作り食していますと言いながらも、毎日ワンパターンで済ませている方はいませんか?人間なら365日同じものを食べればそれはとても不自然ですよね。それでは偏るんです。栄養素に関しては、過剰はまだよしとして、不足は良くないんです。

 

私は手作り食の指導もある程度はできますが、我が家の“るいちゃん”の主食は結局ドッグフードです。
朝から晩まで仕事に出ている自分にとって、帰宅後に人間の食事を作るのもおっくうなのに、ワンコのために毎日手作り食を作ることは現実問題無理なんです。
手作り食にパーフェクトはない、総合栄養食にもパーフェクトはない、そう思えばあとは考え方次第、工夫次第です。

 

私達の体は、私達が食べたものでできているんですよね。正確には食べたものでしか作られない。
そんな当たり前のことを真剣に考えたことがありませんでした。
(世の中には青汁だけで生きている日本人もいますし、ブレサリアンといってほとんど固形物を食べないで生きている人がいます。それを考えると単純に上記のことは言えませんが)

良質な材料が入ってこないと、健康な体は、良質な細胞は、良質な臓器は維持できないんです。当たり前のことです。
例えばアトピーは抗生剤と痒み止めだけでは治らないんです。傷んだ皮膚を新しく再生するのは自分自身であり、皮膚の材料は自分が食べた食材が材料になるんです。
ガンの患者さんで免疫力をあげましょう、と言いますが、免疫力とは『免疫細胞』のことを指します。免疫細胞は自身の細胞ですから、それを作る材料も自分が食べたものからできるんです。サプリメントだけガバガバ飲んでも適切な材料がなければ良質な免疫細胞は作れないんです。体内の『細胞製造工場』に適切な『材料』が入ってこなければ、優秀な工場長がいて、機械を動かす良質の潤滑油があってもなにも作れないんです。

 

では良質な材料とは?
例えばほうれん草。
スーパーで売っているハウス栽培されたほうれん草と、無農薬・有機肥料で栽培されたほうれん草。まったく色も違えば味の濃さも違う。同じ『ほうれん草』という名称の物体でも含まれる栄養素の量は全然違います。それは食べ比べたことがある人は分かることですよね。
では総合栄養食の主要成分である『タンパク質』ひとつを取ってみても、その含有量だけで全てが語れるのか?たぶん違うんですよね。

たんぱく質は以前のブログで少しお話ししたかも。

ほうれん草だって、畑の土から得られる栄養と水と太陽光線の力で成長していきます。

野菜は光合成で成長しますが、すべての栄養を自分で作ることはできない。土壌が肥沃でなければ栄養価の高いほうれん草はできないんです。
これも言われてみれば当たり前のこと。そして肥沃な土壌を作ろうとすれば手間も費用もかかるんです。だから有機栽培の野菜は高い。
私は趣味で家庭菜園をしています。化成肥料や農薬は基本的には使わない、ほぼ植えっぱなしのほったらかし栽培。虫も喰いますがちゃんと野菜はできます。
ほうれん草を地植えで作ってみると、とってもアクの強い・野菜嫌いの子供は食べられない、“昭和のほうれん草(?)“ができます。私は小さいころ、極度の食わず嫌いでお野菜全般食べられずに親を困らせていた(たぶん諦めていた(笑))のですが、こういうことだったのかも、と思います。

 

食べ物に関しては、高いから素晴らしいとは言えないけれど、安かろう悪かろうは間違いなくあると思っています。
だから、加工や流通の流れでどうしても食材費以外のコストがかかるドッグフードのような加工食品は素材をこだわるとびっくりするほど高くなる。同じ金額を払って人の食材を購入してご自身で作ったほうが、間違いなく『素材』のよい食事は作れます。あとは内容次第です。

 

実はサプリメントは“食品”になります。なのでこれも同様に、同じ成分表記でも同じではない。高いものが全て素晴らしいとは言えないけれど、安かろう悪かろうは少なからずあります。だから『飲んでも効かない』となると、日本は特にサプリメントは医療人には良く思われていませんから、“すべてのサプリメントは効かないからダメ“と一括りにされるんです。
なんだかもったいないよなーって思っています。

 

またまた長くなってきたので次回に続く。。。

 

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お店を作るんです その1

私は往診診療の中で、通常の一次診療に加えて、オゾン療法や様々なサプリメントなどを使う、人でいう自由診療の領域にあたる代替医療を行っています。

私が往診獣医になる前は、いわゆる普通の一次診療を行う動物病院で勤務していました。
もともと鍼灸に興味があったので、院長にお願いして勉強させてもらい、細々と椎間板ヘルニアの患者さんなどには鍼灸治療をしていましたが、世の中の医療では『西洋医学』に相対するものは『東洋医学』くらいしかないと思っていました。
そんな感じですので、最初の往診獣医になった経緯は、なんらかの理由で動物病院に連れて来れないペット、普通に治療すれば普通に治るかもしれないのにそれが難しいペット達のお役に立てるように、、、

そして、いわゆるターミナルケアの部分・・動物病院への通院は負担が大きいので連れて行きたくても連れて行けないペット達のお役に立てるように、、、

で、時々鍼灸でもできればいいかな、、そんな思いでした。

ですが、実際に往診獣医として仕事を始めてみると、いきなり壁にぶつかりました。

血液検査器・超音波エコー・顕微鏡、これらの機器を積み込んでいますので、通常の動物病院で行っている一次診療の部分はある程度カバーできます。
実際にそれでお役に立てた場面も多かったと思いますし、今もこれらがないと私の往診診療は成立しません。

しかし、往診でお声がかかる患者さんは、通常診療の患者さんとは違うことが多いんです。

ガンや腎不全など、さまざまな慢性疾患の末期の患者さん。
かかりつけ医の先生からあとは点滴をするくらいしかないといわれたので、それであれば本人の負担の少ない在宅医療のほうがいいと思って・・・でも、おそらく点滴しても再び元気がでてくることはないでしょう。
もうできる治療はないから、無理してストレスをかけて通院を続けるよりも自宅で過ごしてもらったほうが・・・そんな状態の患者さんで往診にいっても、私だってできることはないんです。

飼い主さん自身もお別れの時期が近付いているのは充分に理解はしているけど、なんとか穏やかに、気持ちよく、楽に過ごさせてあげたい。でもそれに応える手段がわからなかったんです。

せっかく呼んでいただいたのに、これと言って飼い主さんが満足いくケアができるわけでもなく、悶々とした状態が続くことが多くなりました。
開業当時の私にとっては、サプリメントなんてたいして効かない・気休めだと思っていたし、フードは総合栄養食と書かれたものなら何でも一緒だと思っていたし、教科書に書かれていない代替医療なんて怪しいだけし、ホリスティックなんて言葉は胡散臭いし・・(言い過ぎ?)。基本的には(獣)医療従事者というものは、獣医の専門書やエビデンスにのっとった医療をすべきである、と。
6年前の自分が今の自分をみたらびっくりするでしょうね(笑)。

 

私の医療人としての考え方を大きく変えた出来事がいくつかあります。

その1つが友人のガン。
これは以前のブログでも触れましたが。

珍しい種類の進行性のガンで、治療法が確立されていないため、手術後経過観察。
3か月後には再発し、抗がん剤を開始。
抗がん剤の反応は芳しくなく病状は進行していく・・・。

繰り返される抗がん剤の治療や手術に対して疑問はあったものの、私は人間の医者ではないし、身内でもないから治療方針に対してあれこれ言えない。
でも何か役に立てる情報はないのかと出会ったのが人の統合医療というジャンルでした。

経費の新聞図書費の多さに私のお願いしている税理士さんがびっくりするくらい(?)様々な本を読みあさりました。

その中でもオゾン療法になんとなく惹かれ、思い切って器械を購入することとなりました。
胡散臭いと思う気持ちはぬぐえないけれど現状の打開という思いと、自分が獣医診療の現場で使ってみて本当に効果があるなら彼女にも統合医療という分野を自信を持って勧められる、そんな思いもありました。

 

そして、このオゾン療法が私の考え方を大きく変えた出来事の2つめ。

オゾン療法を行うと、患者さんが元気なるんです。

老齢で足腰が弱り、踏ん張りの効かなくなったワンコが翌日にはしっかり歩くようになるんです。
老衰で点滴してももう厳しいかな、、と思われたワンコやニャンコにオゾン療法を行うと、早ければその日のうちに起き上がるようになるんです。
肺に腫瘍があって呼吸が苦しくて伏せているワンコにオゾン療法を施すと15分後にはお座りして尻尾振っているんです。

びっくりです。

当然、万能な治療法ではないのですべての患者さんに効くわけではないですよ。

起き上がってまたご飯を食べれるようにならなくても、辛そうにして眠れていなかったのがぐっすり寝てくれた、冷えてた手先がポカポカになって穏やかな表情になった。。。

何より、飼い主さんが本当に喜んでくれるんです。
すごく嬉しそうに報告してくれるんです。

病気が治っているわけではない、元気になっているわけではない、食欲が出てきているわけではない、ただ『すごく気持ちよさそうに寝てくれた』、それだけでも飼い主さんをどんなに安心させていることなのか。

大きな手術が無事に終わったときや、大変だった病気が良くなった時とは違う飼い主さんの表情。
安堵の表情というんですかね。ペットが楽になることで飼い主さんも一緒に癒される。
20年くらい獣医師をしてきて、こんな感覚を感じたことはありませんでした。

 

そしてオゾン療法を取り入れた時期に獣医の統合医療セミナーがあることを知り、それに参加したことが、私を大きく変えた3つめ。

人の統合医療についてはいろいろ調べたので、医師が自由診療の領域でさまざまな治療を難病の患者さんに施しているのは知っていましたが、こんなに大勢の獣医師がペットに対し統合医療を行って成果をあげていることが衝撃でした。

私は往診獣医ですから、大きな設備を持てませんし、一人で動いているのであまり大掛かりなことはできません。
そんな中でも車載できて手軽に使え、1つの機器でさまざまな症状に対してフォローできるものを必要なタイミングで使ってあげると、点滴や薬物を使わなくても(もちろん併用するケースもあります)とても楽になり、元気になるんですよね。

オゾン療法は医療行為なので獣医師じゃないとできませんが、往診車である“るいちゃん号”には医療行為にはあたらない、ペットにも使えるヘルスケアの機器をいろいろ積んでいます。

私は往診獣医のため、出会う患者さんの数が絶対的に少ないので、こういったとても有益だと思われる情報の提供の機会がとても少ないんですよね。それがなんだか残念で。
こういったヘルスケアの機器を飼い主さんに使ってもらえる空間があれば、こういうものを探している飼い主さんのお力になれるのでは、という思いがあるんです。

ということで、次回に続く・・・。